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2012年 09月 16日
中高生のころの私の内面に響いたものをふと思い出してみた。
映画や本、音楽、人物・・・色々あるけれど、その中でもかなりの割合で私の中に響いてたものがある。 それは、漫画家くらもちふさこ。 正確にはくらもちふさこの漫画の世界だ! 「な〜っんだ漫画かよ〜〜」と軽くみちゃいけませんぜ! 少女漫画なんだけれどね・・・ 主人公はもちろんのこと、主人公以外の人物の心理描写、演出・・・直接表現せずにセリフからではなく絵から想像させるコマ割り術。(いやいや、セリフもすごくイイ!んだけどね) とにかくどんな脇役でも内面の心理描写をさらっとしかも丁寧に描いてるところがすごいなと。 これは少女漫画ではないぞ〜〜!と、当時の私はめちゃくちゃ熱心に何度も何度も読んでいた。 なぜ何度も読んだかというと「え?どういう意味?」「こういうこと?」 「お・・深い・・・」と噛めば噛む程味が出るスルメのように、読めば読む程深い感情が生まれてくる。味わい深いのだ! くらもちふさこさん曰く 『セリフが多すぎて、分かりやすいマンガが多すぎるでしょう。もっと、読者に自分の頭で考えて欲しいんですよ。だからあえて、親切に描いてない部分もあるんです』 『私、あまり親切な作品は描きたくないんです。推理してくれる読者がすごく好きなんですよ。「わかんないやー」で終わっちゃっても、かと言って「あ、そっかーわかりました。私もそう思います」って言われるのもあまり好きじゃない。どちらにしても受け身じゃないですか。自分で考えてほしいって思うんですよ。』 とな。 なるほど、納得。 私は何事もつい深読みしたり、分析してしまう癖があるのだが・・・思春期にとにかくこのくらもちさんを読みまくっていた影響が少なからずある気がする。現実の生活の中でも余白や空間を大事に思う時「あ。私今くらもちふさこ脳になってるう〜」と思う。 今読んでも、全然古くない。 心の動きはいつの時代でも同じなんだね。 ↑今手元に残っているのはこれだけ。 「いつもポケットにショパン」とか「天然コケッコー」とか・・・どこいっちゃったんだろ???
by peko_ss
| 2012-09-16 13:30
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